アラウンド・チャイナ

ガイドブックにはあまり載らないニッチな中国旅行指南

中国

日本の中華とこんなに違う!本場・成都で四川料理を食べ比べ

陳麻婆豆腐の金牌麻婆豆腐 中国に興味を持つ外国人は多いが、特にニッポン人の場合、三国志が入り口というパターンが少なくない。三国志にたいして興味のない当ブログにおいても、赤壁に近い武漢のフェリーに無錫の三国城と、三国志ゆかりの地を避けては通れ…

中国で海の魚に出会うのは至難の技!そうだ臨海へ行こう!

蒜蓉粉絲生蠔 中国にいて「やっぱり日本人だなぁ」と思うのは、無性に魚が食べたくなることがあることだ。無論、中国にだって魚はあるのだが、市場をのぞいても、どうも触手が動かない。日系のスーパーに行かない限り、アジやサバなど馴染みのある魚がそもそ…

本家長城の1/1000。臨海・江南長城の建造目的を考える

江南長城 人類最大の建造物にて、唯一宇宙から肉眼で見える建造物でもある万里の長城。ニッチな観光スポットを取り上げる当ブログでも、やはり避けては通れなかった観光地だ(もっとも取り上げたのは、一番端っこだったが)。 www.morientes.jp ただ、上海周…

【閑話休題】真夏の夜の夢。上海周辺の夏限定イベントをチェック!

提供:フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) さて、8月も残すところわずか! 今年の夏は暑すぎて、昼間に旅行なんてしてらんない!ということで、今回の閑話休題は夜に楽しめる夏季限定イベントについて取り上げたいと思う(もっと早くやるべきだったんだ…

やっぱり夏は海だよね!連島ビーチリゾートで海水浴&海鮮料理を満喫

大沙湾遊楽園 夏といえば海!というのが我々ニッポン人の発想。日本は島国なので海は身近な存在。車でちょっと走らせればビーチにたどり着く。 対して中国はといえば、沿岸部を除けば、ほぼ海なし県ならぬ海なし省。沿岸部といっても遼寧、河北、山東、江蘇…

猴子王に俺はなる!花果山水簾洞で悟空のように滝潜りに挑戦

花果山水簾洞 先日の「孫悟空の故郷・連雲港へ。花果山には悟空の子孫がいっぱいいた!」では、孫悟空の生誕地だといいつつ、単に野生の猿がいっぱいいる、という紹介しかできなかったわけであるが、花果山の見所は決して猿だけではない! 玉女峰と並ぶ必見…

孫悟空の故郷・連雲港へ。花果山には悟空の子孫がいっぱいいた!

花果山 このブログの趣旨は「ニッチな観光スポット紹介」ということで、あえて触れなかったのであるが、昨日まで紹介していたトルファンの有名な観光スポットとして「火焔山」がある。夏には50度を越えることもある恐ろしい場所だが、ここは「西遊記」の舞台…

これぞ砂漠のオアシス!トルファンのスレイマン拌麺王で饃饃菜をいただく

スレイマン拌麺王の看板料理・ラグメン 店がなくなっていたら、ごめんなさい! 実際に現地に出かけたのは、このブログを書いている時点で、相当昔の話になっているため、スポットや店を紹介する場合にはそれなりに気をつかう。公式サイトがあれば完璧。公式…

干しぶどうを食べながら、吐峪溝&葡萄溝でウイグル族の暮らしに触れよう!

吐峪溝マザール村 トルファンには過去二度訪れたが、やはりウイグルに来て思うのは、明らかに中国とは異なる文化圏であるということだ。 そもそもウイグル族は、漢民族とは明らかに顔立ちが異なるし、使う言葉も違う。そして最大の特徴は、ウイグルがイスラ…

地球は広い!何もない酷暑のトルファン・クムタグ砂漠で我思う

クムタグ砂漠 残暑お見舞い申し上げます。 嫌な暑さが続き、すっかり何もやる気の起きない今日この頃(ブログ更新だけで精一杯)。日本の暑さはヨーロッパに比べ、ジメジメしていて過ごしずらいと言うが、中国の場合はといえば、日本同様にジメジメしている…

【閑話休題】小腹が減ったら!チープに食べられる中国のお手軽麺5選

提供:フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) 中華といえば円卓に次々と料理が運ばれてくるイメージだが、美味しくないのも混じってるし、毎日、そんな料理ばかりだと飽きるよね。ということで、今回は閑話休題として中国の街角にはどこにでもあるお手軽フ…

北京ダックの源は南京にあり!南京湖南路の鴨料理で食いだおれる

金陵烤鴨(南京ダック) 北京ダックは有名だけど、南京ダックなんて知ってた? 前回、南京原人を取り上げた際、その施設の展示方法もあってB級スポットのような紹介の仕方をしてしまったが、今回はそんなつもりはございません! なぜなら、南京の鴨料理は伝…

60万年前の女性とご対面!湯山・南京古猿人洞を探検する

南京古猿人洞 北京原人は有名だけど、南京原人なんて知ってた? 前回、紹介した南京湯山には温泉のほか、もうひとつ目玉の観光地がある。それが南京古猿人洞(nán jīng gǔ yuán rén dòng:ナンジングーユエンレンドン)だ。この洞窟で古代の男女の骨が発見さ…

あの南京で日本を発見!中国随一の温泉リゾート湯山で温泉に浸かる

蒋介石湯山温泉別墅 南京は、日本人には行くのに躊躇する場所だ。実際、タクシーに乗った際、当時の通訳くん曰く「とても通訳できる内容ではない」と言うほど罵詈雑言を浴びされたこともあったし、地下鉄の駅で身分証の提示を求められたのでパスポートを出し…

とっても甘〜い小籠包・無錫小籠包を老舗「王興記」でいただく!

王興記の無錫小籠包 湖南料理は辣(là:ラー=辛い)、四川料理は麻(má:マー=痺れる)とよく言うが、それに当てはめれば無錫料理は甜(tián:ティエン)である。とにかく甘い。別にデザートを食べているわけではなく、普通のおかずが甘いのだ。 その代表…

無錫の太秦映画村!「無錫三国影視城」で三国志の世界に迷い込む

無錫三国影視城 中国に興味を持つ人のうち、三国志から入ったという人は想像以上に多いと思われる。それほど日本人の三国志好きは有名だ。一昔前まで、三国志といえば横山光輝の漫画かNHKの人形劇だったが、今やアニメやゲームのモチーフになり、日本のメデ…

中国人憧れの地?仏教テーマパーク「霊山大仏」に行こう!

霊山大仏 中国は儒教の国で、日本は仏教の国、だなんて言われるが、全然違うと思う。中国の電車で立っているお年寄りの姿を見ると、よっぽど日本の方が儒教精神があるなと思うし、反対にお寺で熱心にお祈りしている姿を見ると、日本人に比べて全然信心深いと…

シルクロードといえば羊だね!嘉峪関で絶品「烤羊腿」を食す!

嘉峪関名物の烤羊腿 シルクロード旅の楽しみは食にあると言っていい。さらに西に進み、ウイグル(新疆)に行くと、料理も中華とは全然異なってくる(ウイグル族はもともとトルコ系)が、嘉峪関あたりは中華とウイグルのハイブリッドといった感がある。考えて…

はるばる来たぜ、嘉峪関!長城の最西端で万里に思いを馳せる

嘉峪関 中国版新幹線は、以前「2つの仕掛けを知ってれば楽しさ倍増!蘇州庭園を見に行こう!」を書いた時に紹介したように、高铁(gāo tiě:ガオティエ)と呼ぶ。高速鉄道の略だ。高鉄の車両番号は「G」から始まるが、新幹線でも「D」から始まるものがある…

武漢は小吃天国!定番の熱乾麺としいたけ入り小籠包は外せない!

武漢人の朝の定番「熱乾麺」 中国人に、「武漢で最も有名な料理といえば何?」と問えば、おそらくほとんどの人が热干面(rè gàn miàn:ルーガンミェン。日本語だと熱乾麺)と答えるだろう。熱乾麺は、中国五大麺料理のひとつで(ほかは山西省の刀削麺、広東…

中国版維新の息吹を感じに行く!辛亥革命武昌起義記念館を訪ねよう

辛亥革命武昌起義記念館 黄鶴楼を起点に北西に進めば、武昌と漢口を結ぶ中華路碼頭に着くが、それとは真逆の南東に進むと孫文の石像とその背後に赤茶色のレトロな建物が見えてくる。この建物、通称「紅楼」は、かつて清政府の湖北諮議局が置かれ、その後、中…

1.5元で楽しむ長江クルーズ!武漢に行ったら中華路から渡し船に乗ろう

武漢・中華路碼頭 中国旅行といえば、万里の長城や桂林の漓江下りなど、いくつかハイライトがあると思うが(そういった観光地はまったく紹介しないわけだが)、その中のひとつにあげられるのが長江三峡下りだろう。重慶を出発し、三峡ダムを経て、宜昌までと…

寧波に行ったらアレを食わなきゃ!本場・寧波湯圓を缸鴨狗で食す!

寧波湯圓 前回、「中国なのに中国色が薄い街・寧波は老外灘で欧米気分を満喫する!」で紹介したように、寧波は海が近い。当然、数こそ少ないが海鮮料理店があり、海の幸を堪能できるが、青島ほど店がたくさんあるわけでもなく、かつ値段も高い(海鮮は中国で…

中国なのに中国色が薄い街・寧波は老外灘で欧米気分を満喫する!

寧波老外灘 仕事で何度か寧波に行ったが、この街はなんとなく落ち着く。なんと形容すればいいのか、他の街に比べ、中国っぽさが少し薄い気がするのだ(単に薄いのであって、決して中国っぽくないわけではない)。なぜかと思い、はたと気がついた。 寧波は海…

杭州からバスで2時間!最澄修行の地「天台山」は今も秘境にあった!

天台山国清寺 早いもので、このブログも連載10回目。どこを紹介しようか悩んだが、せっかくなら連載1回目と関連がある場所がいいのではないかと思い、ここに決めた。場所は浙江省天台県だ。 県というと日本の都道府県のような大きな行政区を想像しがちだが、…

チェーン店だと侮るなかれ!杭州に行ったら外婆家でジューシーな茶香鶏を食すべし!

茶香鶏 杭州料理に上海料理、それに蘇州料理といった江南料理はたいして味に違いがないと思っている。例えば、杭州料理の代表格といえば「東坡肉」(dōng pō ròu:トンポーロウ)で、これは日本でも有名だが、限りなく見た目が同じ(というより同じものとし…

一元札片手に西湖に浮かぶ島へ!中国人の西湖への偏愛の秘密も考察する

三潭印月 杭州がいかに風光明媚であるかを表現する言葉として「上有天堂,下有苏杭」がある。「上には天国があり、下には蘇州と杭州がある」、つまり蘇州と杭州は天国と並び称されるほど美しいという意味だ。正直、蘇州の場合、どこが天国のような場所か思い…

中国で最も飲まれているお茶の故郷へ。高級茶を求めて龍井村に行こう!

龍井村 中国茶と聞くと、ウーロン茶やプーアル茶のような、いわゆる茶色いお茶を想像しがちだ(本来のウーロン茶は茶色くないけど)。しかしながら、中国で生産するお茶のうち、実に6割以上が日本と同じ緑茶。ウーロンやプーアールは、それぞれ雲南省と福建…

上海蟹は上海では食うべからず!ブランド蟹を求めて陽澄湖へ行こう

陽澄湖大閘蟹 中国・秋の名物として「上海蟹」が有名だ。しかし、中国に行って「上海蟹有吗?」(有吗 yǒu ma:ありますか?の意味)とそれっぽく言っても絶対に通じない。なぜなら「上海蟹」という中国語は存在しないからだ。 「上海蟹」は、中国語で「大闸…

あの孫権が盗掘していた?池の形から虎丘・剣池の正体を推測する!

虎丘・剣池 蘇州の北に「虎丘」という蘇州屈指の観光地がある。高さ36mという小山で、山頂に中国版ピサの斜塔と称される雲岩寺塔が建っていることで有名だが、ほかにも様々な故事にちなんだ観光スポットが集まっていることで知られる。さながら、伝説のテー…