アラウンド・チャイナ

ガイドブックにはあまり載らないニッチな中国旅行指南

これぞ砂漠のオアシス!トルファンのスレイマン拌麺王で饃饃菜をいただく

 

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スレイマン拌麺王の看板料理・ラグメン

 店がなくなっていたら、ごめんなさい!

 実際に現地に出かけたのは、このブログを書いている時点で、相当昔の話になっているため、スポットや店を紹介する場合にはそれなりに気をつかう。公式サイトがあれば完璧。公式がない場合は、スポットならCtrip、食事なら大衆点評などのサイトで最新情報を確認し、交通手段も百度地図を使って検索する。自信のない店については、百度地図のストリートビュー機能を使って、昔の記憶を頼りに巡行し、店の位置を確認する。それでも大きな店や老舗ならまだしも、小さな店の場合は、リスクを考え紹介を諦めることが多々あったりする。

 今回、紹介する店についても、特段大きくもないし、それにウイグル族が営む店。情勢を考えたら紹介を避けるべきだが、いかんせん僕はこの店のことが気に入ってしまって仕方ない。なんせ二度行ったトルファン旅行で、ほとんどの食事をこの店だけで済ませてしまったほどなのだ。最新情報が2018年というのが気になるが、思い切って紹介することにする。念のため、もう一度言う。

 店がなくなっていたら、ごめんなさい!

 

 

 その名を「蘇来曼拌麺王(sū lái màn bàn miàn wáng:スーライマンバンミェンワン)」という。観光客にも人気の高いトルファン賓館のすぐそばにあり、アクセスも抜群。

 なお、僕は勝手に「スレイマン食堂」と呼んでいたのだが、確か漢字表記がなかったためで、「拌麺王」などという名称は付かなかった記憶がある。まぁ、こういったご時世だけに、漢族にもわかりやすい「拌麺」という名前をつけたのかもしれない。

 ちなみにここで言う拌麺とはラグメン(ラグマンという言い方もあるが、ラグマンはウズベキスタンの料理で、ウイグル料理ではラグ麺を使うのが正しいらしい)のことだ。ご存知のようにラグメンは肉と野菜が入ったトマトベースのソースに麺を絡めて食べる。直前に混ぜて食べるスタイルを中国語で拌麺(bàn miàn:バンミェン)と言い、したがってこの料理を「新疆拌麺(xīn jiāng bàn miàn:シンジャンバンミェン)」と呼ぶ。

 

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 ただ厳密に言えば、新疆拌麺とラグメンは別のものだ。新疆拌麺は麺と肉と野菜の入ったソースが別々に提供され、自分で混ぜるのに対し、ラグメンは最初からひとつに入っているが、ソースと具は混ぜ合わさっていない。したがって新疆拌麺の肉や野菜はソースの味が強いが、ラグメンの場合は肉や野菜本来の味を楽しむことができる(でも、こってりした新疆拌麺も美味しいけどね)。

 ということで、無論、看板メニューであるラグメンは食べて欲しいのであるが、この店の一番のオススメは実はラグメンではないのである。「饃饃菜(mó mó cài:モーモーツァイ)」なのだ。

 どんな料理かと言えば(写真がなくて申し訳ない!)、ラグメンのソースのスープの量を増やし、それに花巻2つを添えたもの。ラグメンも美味いのだが、スープとして飲んだ方が当然、その旨味を感じる。このスープ、何杯でも飲めるほど絶品なのだ。

 花巻も中華テイストのふわふわしたものというより、コシがあって、パンに近い。この花巻をスープにつけて食べる。

 美味すぎる!

 しかも、たったの10元(約150円)なのだから驚く。

 ちなみにラグメンは15元(約225円)、羊肉串にいたっては一本6元(約90円)なり。毎日通ってしまうのも納得いただけるハズだ。

 

 

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 <DATA>

苏来曼拌面王

住所:吐魯番事老城東路365号

交通:トルファン賓館より徒歩9分(670m)

時間:8:00-17:30

goo.gl

 

<今日の中国語>

不好意思(bù hǎo yì si)ブーハオイース:謝罪言葉。「すまんね」くらいの意味。「ちょっと、すいません」の意味でも使える。ちなみに「对不起(duì bu qǐ:ドゥイブチー)」は「本当にごめんなさい!」という意味で、よっぽどのことがない場合は使わない。

好吃(hǎo chī)ハオチー:美味い

早餐(zǎo cān)ザオツァン:朝食

 

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