西安に行ったら必ず食べたい!中国版ケバブ「臘汁肉夾饃」
中国は北は麺食、南は米食とよく言われる。とはいえ、今や美味い米といえば東北米(東北地方で採れる米。日本ブランドの米も作っていて、あきたこまちなどが中国でも人気)で、その線引きも曖昧になった感があるが、「あー、そういや、この辺は麺しか出なかったな」と思い出させるのが、西安以降のシルクロード地方だ。今や日本でも人気となった蘭州ラーメンをはじめ(未だに10元未満で食べていた記憶が忘れられず、日本ではお店に入れない)、西安の涼皮(リャンピー、酸っぱ辛いつゆにまぜて食べる日平太の麺。ところてんに似てる)、羊肉泡饃(ヤンロウパオモウ。羊肉のスープにパンをちぎって入れてあるもの。食感はほぼすいとん)と名物といえば粉物ばかり。いや、美味しいんですよ。でも、腹持ち悪いし、さすがに三食麺だと飽きる。ニッポン人だな、と思う。
だから、西安に行くと「肉夾饃(ロウジャーモウ)」を食べる。肉をパンに挟んだ代物だから粉物であることに変わりはないのだが、麺を食べ続けている身にとっては新鮮。正直、肉夾饃なんて西安じゃなくても中国ならどこでも食べられるのだが、不思議と西安で食べる肉夾饃が一番美味い。
特にお気に入りだったのが、西安駅から南に3分ほど進んだ道の右側にあった「子午路張記肉夾饃」というお店だ。過去形で言ったのは、久々に百度地図で検索したところ、あるべき場所に店がないから(ストリートビューで見ると、地下鉄工事の影響か、すっかり街の風景が変わってしまっていた)。もっとも「子午路張記肉夾饃」はすっかりチェーン店と化してしまったようで、西安だけでも44店舗もあるから、探せば見つかると思う。
さて、肉夾饃。正式には臘汁肉夾饃(ラージーロウジャーモウ)という。臘肉というのは塩漬けした豚肉を燻製にしたもので、中国のスーパーではよく見る食材。ものすごくしょっぱい。肉夾饃は本来、肥肉(フェイロウ。脂身の多い肉)と痩肉(ショウロウ。赤身の多い肉)のどちらかを選ぶ。これが初めてだと戸惑うのだが、このお店はいい塩梅にミックスして出してくれるので、「一个(イーガ:一個)」と叫べば買える。ちなみに肉の脂で手がベタベタになるので、食べるときは注意したい。
ちなみに、肉夾饃は「中国ハンバーガー」(正式な英語名はChinese Hamburger)というようだが、パン生地の感じといい、肉質といい、ケバブに近い。きっと新疆の影響があるんだと思う。
なお、北西の寧夏回教自治区に行くと、イスラムの戒律で豚が食べられないため、羊肉肉夾饃(ヤンロウロウジャーモウ)というのがあるらしい。羊好きは、ぜひご賞味あれ。
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<DATA>
子午路張記肉夾饃西門店
交通:地下鉄鐘楼駅より徒歩約30分(2km)。
時間:7:00-22:00
<今日の中国語>
肉夹馍(ròu jiā mó)ロウジャーモウ
※子午路张记肉夹馍(zǐ wǔ lù zhāng jì ròu jiā mó)ジーウールージャンジロウジャーモウ
小吃(xiǎo chī)シャオチー:軽食
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