アラウンド・チャイナ

ガイドブックにはあまり載らないニッチな中国旅行指南

【閑話休題】小腹が減ったら!チープに食べられる中国のお手軽麺5選

 

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提供:フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

 中華といえば円卓に次々と料理が運ばれてくるイメージだが、美味しくないのも混じってるし、毎日、そんな料理ばかりだと飽きるよね。ということで、今回は閑話休題として中国の街角にはどこにでもあるお手軽ファーストヌードルを集めてみた(ちなみに筆者が住んでいたのは主に上海を中心とした江南エリアだったため、ひょっとすると北京や広州なんかにはない料理もあるかもしれない)。

 

牛肉刀削麺

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牛肉刀削麺

 今、日本でも話題の蘭州ラーメンのお店で提供。蘭州ラーメン屋といえば、看板メニューは蘭州ラーメンなのだが、正直、麺がもちっとした刀削麺の方が日本人には合う気がする。特に、そばよりうどん派という人は迷うことなく刀削麺をチョイスしてほしい。

 写真を見ると、ラー油が浮いているが、基本、調味料はテーブルに置いてあり、自分で辛さを調整する。したがって、辛いのが苦手な人でも安心して食べられる(なぜか本場・蘭州のお店に行くと、最初からラー油が入っていたりする)。

 ちなみに蘭州ラーメンは、大抵シルクロードのイスラム教徒(ウイグル族よりも回族の方が多い)が経営していて、「清真」と大書されているのが特徴。

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店に掲げられている清真マーク

 「汚れがない」という意味で、いわば中国版のハラールマークのようなもの。イスラム系の料理店なので豚肉を使った料理はなく、肉は牛か羊(羊の方が高い)。またお酒は提供していないので、ビールを飲みたい人は避けた方がいい

 

 

猪肝炒麺

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猪肝炒麺

 中国語で猪は豚のこと。つまり豚レバーをトッピングした焼きそばである。「えー、内臓はちょっと」という声が聞こえてきそうだが、中国人は日本人よりも遥かに内臓の扱いに長けている(おそらく世界で一番日本人が内臓の食べ方を知らない)ので、中華の内臓料理は基本ハズレがないと思っている。レバーも日本だと火を通しすぎてパサパサになっていることが多いが、こちらのレバーは肉厚でジューシー。単体でも麺と絡めてもいける。

 麺は日本の焼きそばに比べると太く、味が濃厚。中国の料理はどこに行っても量が多く、最初は食べきれないと思うのだが、不思議と全部食べられてしまう。

 

淮南牛肉湯

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淮南牛肉湯

 淮南は安徽省の地名で、そこの名物料理。「」とあるから基本は牛肉ベースのスープ料理で麺はおまけのようなもの。その麺は細麺、粉絲(春雨)から選べることが多く、店によってはうどんのような太麺を用意しているところもある。

 かなりラー油が浮いているが、安徽省は江蘇省と武漢のある湖北省に挟まれた内陸にあるため、辛さはデフォルトであることが多い。したがって辛いのが苦手な人は「不要辣」と伝えておくことをオススメする。

 なお、淮南牛肉湯といえば葱油餅(小麦粉にネギを混ぜて焼いたパンみたいなもの)を一緒に食べるのが定番。ぜひ、一緒に注文したい。

 

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蘇州麺

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蘇州麺

 上海のお隣・蘇州の名物料理。蘇州には名店がいくつもあるが、蘇州でなくともいくらでも見かける。江南地方を代表する麺料理だといっていい。

 さっぱりした醤油ベースのスープで日本人には食べやすいが、麺は細めでコシが全くといっていいほどない。したがって日本の麺のように啜るというより、咀嚼して胃に詰め込むような食べ方をする。

 蘇州麺に行くとメニューの豊富さに驚かされるが、基本麺とスープは一種類。何が違うかといえばトッピングが異なる。トッピングの種類によって価格が著しく異なり、安いものを注文するとザーサイだけ載ってたりする。基本、肉や魚が高く、野菜が安い。オススメは?と聞かれれば困るが、僕の場合、あれば猪肝(豚レバー)一択。その場合、レバーは別の小皿にのせて提供され、自分のタイミングでスープに入れて食べる。

 

麻辣燙(麺トッピング)

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麻辣燙

 最近、日本でも専門店が増えてきたので、知っている人も多いだろう。基本、麻辣燙はスープに様々な野菜や肉を入れて食べる、一人鍋のようなもの。したがって本来、麺料理ではないのだが、麻辣燙のトッピングに麺は定番で、大抵、インスタント麺と栄養麺(インスタントの太い麺)、粉絲(春雨)の3種類は用意されている。したがって麺として食べることも可能だ(というか、入れないとお腹いっぱいにならない)。

 見るからに辛そうだと思うだろうが、意外に意外、本場の麻辣燙には不辣がある。というのも麻辣燙の辛味は後付けなので、辛味成分を入れなければ全く辛くない麻辣燙が出来上がるのだ。ちなみに辣の種類は大抵、特辣(激辛)、中辣(中辛)、微辣(ちょい辛)、不辣(辛くない)の4種類で、麻(山椒)の量を選べるところもある(その場合、「微辣中麻」といった具合に注文する)。麺も味も選べることを考えると、他の麺料理に比べると汎用性は高いと思われる。

 

 以上の5つの麺料理は基本、それほどハズレがないハズ。大抵20元くらいあれば食べられるからコストパフォーマンスも優れている。中国に行った際には、ぜひ挑戦してほしい!

 

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<今日の中国語>

 

<今日の中国語>

刀削面(dāo xiāo miàn)ダオシャオミェン(とうしょうめん、と言っても通じることが多い)

猪肝炒面(zhū gān chǎo miàn)ジューガンチャオミェン

淮南牛肉汤(huái nán niú ròu tāng)ワイナンニューロウタン

葱油饼(cōng yóu bǐng)チョンヨウビン

苏州面(sū zhōu miàn)スージョウミェン

麻辣烫(má là tàng)マーラータン

特辣(tè là)テゥラー:激辛

中辣(zhōng là)ジョンラー:中辛

微辣(wēi là)ウェイラー:ちょい辛

不辣(bù là)ブーラー:辛さゼロ

这里吃(zhè lǐ chī)ジョリチー:ここで食べます

打包(dǎ bāo)ダーバオ:持って帰ります

 

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