武漢は小吃天国!定番の熱乾麺としいたけ入り小籠包は外せない!
中国人に、「武漢で最も有名な料理といえば何?」と問えば、おそらくほとんどの人が热干面(rè gàn miàn:ルーガンミェン。日本語だと熱乾麺)と答えるだろう。熱乾麺は、中国五大麺料理のひとつで(ほかは山西省の刀削麺、広東省の伊府麺、四川省の担担麺、北京の炸醤麺)、中国ではカップ麺として販売しているほど有名だ。
武漢の典型的な朝食として知られているというが、よく朝からこんな料理を食べれるな、と思う。熱乾麺は湯がいた麺に、ネギや胡椒の入った胡麻ダレをかけ、混ぜてから食べるのだが、タレは味が濃く、こってりした風味。僕としては朝食は、もっとあっさりしたものを食べたいと思う。もう年なのかな。
とはいえ、熱乾麺は武漢を代表する料理であることは確かなので、朝じゃなくてもいいから食べておきたいところ。せっかく熱乾麺を食べるなら、発祥の店といわれている蔡林記(cài lín jì:ツァイリンジー)で食べることをオススメする。なお、「老蔡林」という紛らわしい名前の店もあるので注意したい。
熱乾麺はネタとして食べるものだから、他に美味いものはないか?と聞かれれば、個人的には四季美湯包(sì jì měi tāng bāo:スージーメイタンバオ)を推す。湯包は以前「上海蟹は上海では食うべからず!ブランド蟹を求めて陽澄湖へ行こう」でも触れたが、基本、小籠包と同じ。無論、食べ慣れていないゴマだれの麺よりも、断然美味しく、食べやすい。
また、小籠包というと普通は豚肉しか入っていないものだが、ここ四季美はしいたけ入りやトマト入りなど、変わり種も味わえる。僕はしいたけ入りの湯包を注文したが、肉にしいたけの風味が加わり、普通の小籠包では味わえない風味に満足した。トマトはちょっと勇気が出なかったので、勇者はぜひ挑戦してほしい。
ちなみに両店とも武昌の戸部巷という小吃街にある。戸部巷は黄鶴楼から中華路碼頭に行く道すがらにあり、夜はたくさんの屋台が出て賑わう(昔はいかがわしい店もたくさんあったが、今はわからない)。屋台は衛生面の心配はあり、積極的にオススメはできないが、食べ歩くとおもしろい。
最後に、もうひとつ武漢を代表する名物を紹介しておこう。このグロテスクな食品の正体は鴨脖(yā bó:ヤーボー)。鴨の首のことだ。中国人はこの鴨脖が大好きで、武漢を問わずお店が多い。特に武漢は本場だけあり、その数が多く、街を歩いていると、この首がどっさり積まれた様子を見ることができる。時には店の前で、首にかぶりつくギャルの姿も見る(以前、新幹線の中でジーンズの尻ポケットに鶏の足を入れているギャルがいたが、それと同じくらい衝撃的な光景だった)。日本人としては、なかなか手が出ない食品だが、勇者はぜひこちらも試してほしい。
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蔡林记户部巷店
住所:武汉市武昌区户部巷楼合楼一楼6-8号
交通:漢口駅より地下鉄2号線で積玉橋下車、徒歩30分(2.4km)。黄鶴楼より徒歩13分(1km)
時間:7:00-22:00
四季美汤包户部巷店
住所:武汉市武昌区司门口户部巷内
交通:漢口駅より地下鉄2号線で積玉橋下車、徒歩30分(2.4km)。黄鶴楼より徒歩13分(1km)
時間:9:00-21:00
<今日の中国語>
早餐(zǎo cān)ザオツァン:朝食
香菇(xiāng gū)シャングー:しいたけ
西红柿(xī hóng shì)シーホンシー:トマト。ほか、番茄(fān qié:ファンチエ)とも呼ぶ。トマトケチャップは番茄酱(fān qié jiàng:ファンチエジャン)と呼ぶのが一般的。
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