アラウンド・チャイナ

ガイドブックにはあまり載らないニッチな中国旅行指南

寧波に行ったらアレを食わなきゃ!本場・寧波湯圓を缸鴨狗で食す!

 

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寧波湯圓

 前回、「中国なのに中国色が薄い街・寧波は老外灘で欧米気分を満喫する!」で紹介したように、寧波は海が近い。当然、数こそ少ないが海鮮料理店があり、海の幸を堪能できるが、青島ほど店がたくさんあるわけでもなく、かつ値段も高い(海鮮は中国では他の料理に比べて割高)。特に日本からわざわざ旅行に来て、海鮮料理を食べる必要もないかと思われる(海鮮といっても、シャコがメインだし)。

 では、寧波で何を食すべきか?

 実は寧波、中国全土にその名を知られる超有名な料理がある。そう、スーパーの冷凍食品コーナーを占拠しているコレ↓だ。

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 湯圓(tāng yuán:タンユエン)である。

 日本ではあまり馴染みのない料理だが、中国では極めてメジャーな料理。特に元宵節(旧暦1月15日)は南(長江から南の地域)では湯圓を食べるのが習わし(四川では正月にも食べるらしい)で、その時期になると飛ぶように売れる。

 本来は白玉粉で胡麻餡を包んだものだが、最近はイチゴ餡やらマンゴー餡やら、はたまたドリアン餡なんてのも登場し、バラエティ豊か。いろいろ食べてみたけど、やっぱりスタンダードな胡麻餡が美味しい。

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中は黒ごま餡がびっしり

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 この湯圓の本場が寧波なのだ。宋代に、ここ寧波で誕生した料理とのことだが、その真偽はともかく、寧波で湯圓を食べるなら店は決まっている。寧波で湯圓を食すなら「缸鴨狗(gāng yā gǒu:ガンヤーゴウ)」が有名だ。

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缸鴨狗

 しかし「缸鴨狗」とは妙な名前だ。しかも、入り口には犬と鴨が湯圓の入った壺を囲んでいる、いうシュールなオブジェが置かれている。中国にあるレストランで「狗」という漢字を見ると、中国は犬食ありの国だけに、ドキッとしてしまうのだ(天津の「狗不理」の肉まんも、しばらく犬肉を使っていると疑っていた)。

 調べたところ、この店を作った人が江阿狗という名前の人で、これを寧波弁で読むと「ガンヤーゴウ」と読むことから、この名が付いたらしい(犬肉、関係なくて良かった)。

  肝心の湯圓の味だが、中国のグルメサイトを抜粋すると「この店が作る湯圓は香り、甘さ、新鮮さ、滑らかさ、素材にそれぞれ特徴があり(中略)口に入れる際は滑らかだが、口に含むと濃厚である」(以上意訳)とあるが、正直、僕はスーパーの冷凍とどこが違うのかよくわからなかった。ただ、寧波に来た以上、湯圓を食べることに意義がある、と思う。

 ちなみに「缸鴨狗」は寧波市内で4店舗展開しているが(なんと杭州に2店舗、上海にも1店舗あった)、雰囲気を楽しみたいなら、寧波駅そば(中国色が薄まっていない地域)の南糖老街にある店舗に行くといい。古い街並みが続き、なかなか趣がある。

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南糖老街

 ところで南糖老街など記憶になかったのだが、調べたところ、それもそのハズで、寧波城旅投資発展有限公司という開発会社が作った街とのこと。2012年にオープンだから、まだ7年しか経っていないのだ。しかし、寧波は本来歴史のある街のハズなのに、老外灘にせよ、この南糖老街にせよ、作り物が多くて少々残念ではある。

 

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 <DATA>

缸鸭狗宁波南塘老街店

住所:宁波市海曙区南塘老街一期(南郊路271号)

交通:寧波駅より徒歩14分(1.1km)

時間:9:30-22:00

goo.gl

 

<今日の中国語>

超市(chāo shì)チャオシー:スーパーマーケット

黑芝麻(hēi zhī má)ヘイジーマー:黒ゴマ

买单(mǎi dān)マイダン:お勘定よろしく!

 

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