アラウンド・チャイナ

ガイドブックにはあまり載らないニッチな中国旅行指南

60万年前の女性とご対面!湯山・南京古猿人洞を探検する

 

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南京古猿人洞

 北京原人は有名だけど、南京原人なんて知ってた?

 前回、紹介した南京湯山には温泉のほか、もうひとつ目玉の観光地がある。それが南京古猿人洞(nán jīng gǔ yuán rén dòng:ナンジングーユエンレンドン)だ。この洞窟で古代の男女の骨が発見されたのが1984年のこと。調査の結果、58-62万年前の骨だということがわかり、南京原人(中国語では南京猿人。中国では原人を猿人という。ややこしっ!)と名付けられた。中国では北京原人元謀原人藍田原人に次ぐ重大発見だとされる(北京原人以外、知らないけど)。

 

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 この洞窟、実は雷公洞といって、封神演義に登場する雷震子を祀ったもの。1984年にこの雷公洞を発掘し、観光地化しようとさらに発掘を進めたところ、南京原人の骨を発見したというのがどうやら真相らしい。したがって、観光地化ありきで整備したためか、せっかく歴史的価値のある遺跡ながら、中国にありがちなB級感溢れるスポットとなってしまっている。

 早速、案内しよう。

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入り口を入るとある化石柱。化石とあるが単なる奇岩っぽい

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骨針。こちらも奇岩か(もし骨だったら巨神兵クラス)

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祭祀広場。こういうのあるとB級っぽさが上昇

 せっかくの遺跡なのに、なんかうさんくさい(泣)。気を取り直し、奥に進み、猿人洞に入ってみる。

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猿人洞入り口。木のレリーフに、嫌な予感を抱かざるを得ない

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中国の洞窟定番のレインボーライティング

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…やっぱりいたか、お前ら。中国大好き、ジオラマ展示

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どうでもいいけど、作りが雑

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壁に虎を書くなや

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洞窟の奥に発掘した骨を展示。もっと明るいところで見たかった…

 やっぱりというべきか、ジオラマがメインで、発掘された骨は奥にひっそり展示。逆だと思うんだけどな。ちなみに骨は頭が平坦で、人間というより猿に近い。キャプションにも書いたが、もっと明るいところで観察したかった。

 さて、猿人洞を出ると、すぐに雷公洞につながる。

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やっぱりライティングはド派手。ただ鍾乳洞としてはおもしろいと思う

 いろいろとっ散らかってはいるが、貴重な資料を実際に見学できる貴重な施設。またB級好きにはたまらないスポットでもある。正直、湯山に来ても温泉以外行くところがないし、悠久の歴史に思いを馳せてみてもいいだろう(ちょっと無理か)。 

 

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 <DATA>

南京古猿人洞

交通:南京駅から地下鉄3号線に乗り大行宮で2号線に乗り換え馬群で下車。そこからバスd19路に乗り、湯山溶洞下車、徒歩2分(90m)

時間:8:00-17:00

料金:25元

goo.gl

 

<今日の中国語>

南方古猿(nán fāng gǔ yuán)ナンファングーユエン:アウストラロピテクス。原人が猿人なので、猿人は何というかと思ったら、もはや人ですらなくなってしまった。

遗址(yí zhǐ)イーズィー:遺跡

溶洞(róng dòng)ロンドン:洞窟

 

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