近すぎちゃってどうしよう!魅惑のB級水族館「無錫海底世界」へ行く!
日本だと、八景島シーパラダイスしかり、江ノ島水族館しかり、はたまた鴨川シーワールドしかりと水族館は海のそばにあることが多いが、海のそばに街のない中国の場合(というか圧倒的に海に接している地域が少ない)、どうやら水のあるところに作るらしい。ということで無錫も太湖の近くにあった! その名も「海底世界(hǎi dǐ shì jie:ハイディシージエ)」。淡水の太湖湖畔に「海底」とは妙なネーミングだが、太湖の生物に限定しちゃうとカニとかナマズとかしかいないので、それこそ誰も興味を示さないためだろう。ということで、巨大な人魚とカジキがお出迎え。もっとも、海底世界には人魚がいないのは当然だが、カジキもいない。当館のモニュメントは「あくまでもイメージです」なのだ。
さて、早速、海の底に広がる神秘の世界に突入してみよう。最初に目に飛び込んでくるのは、色鮮やかな小さな魚。いわゆる熱帯魚コーナー。しかし、熱帯魚と「熱帯雨林」は関係ない気もするけど。
というか、おじさんたち、水族館で金魚すくいしてないか? 誰も気に留めてないことがさらに怖い。と、ここまでは期待を裏切らないチャイナ・クオリティの連続! ワクワク感を抱きながら、ジャングルの奥地に突入していく。
すると熱帯雨林はあっという間に終了し、続いて登場するのは中国のお魚コーナー。見慣れている人が多いためか、結構素通りする人が多いが、実は一番貴重な展示だったりする。
貴重な魚を見られるのはありがたいが、確かここは海底世界。にもかかわらず、ここまでは見事に海底に関係のない展示が続く。すると、目の前に唐突に現れたのは…。
そうか、これを作ったから「海底世界」と名付けたのだな。しかし横浜在住の筆者のデフォルトはエスカレーターの設置された海底トンネルのあるシーパラだから、どうしても見劣りしてしまう。というか、心なしか濁ってるし、あんまり魚泳いでないし。
しばらくトンネル内で待ってみたが、頭上を悠々と泳ぐ魚には巡りあえなかった。ちょっと作りを再考した方がいいように思う。
さて、ここ「海底世界」のメインイベントはアザラシショー。あれ、ステージらしきものなんてあったっけ?と思っていたら、30人ほど入るイベントスペースに連れて行かれた。どの席からもアザラシが目の前で見られる、迫力あるステージなのが魅力。
ということで、生まれて初めて触るアザラシの感触に大満足! ということで、「海底世界」は手作り感満載の、実に庶民的な水族館であった。
ちなみに「海底世界」は蠡湖中央公園というところにあるのだが、この公園自体がおもしろい。なぜかわからないが、世界の有名な建物が並んでいるのだ。
ちなみにヨーロッパ調の建物が並ぶこの公園は結婚写真の撮影スポットとして有名。週末になると、あちこちで花嫁の姿を眺めることができる。
ということでチャイナクオリティを体感したい人、もしくはB級スポット好きな人は、ぜひとも訪れてほしい観光地だ。
<DATA>
无锡海底世界
交通:無錫駅からバス211路で蠡湖中央公園で下車、徒歩4分(260m)
料金:80元
時間:9:00-17:00
<今日の中国語>
美人鱼(měi rén yú)メイレンユー:(ヨーロッパの)人魚。「鲛人(jiāo rén:ジャオレン)」は中国古代神話で伝わる人魚のこと
斑海豹(bān hǎi bào)バンハイバオ:ゴマアザラシ。アシカは海狮(hǎi shī:ハイシー)
海底隧道(hǎi dǐ suì dào)ハイディスイダオ:海底トンネル
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